経営戦略

ビジネスモデルの教科書  今枝昌宏

ドミナント戦略は直営向け
カニバリがあっても社内のため、ダメージが少ない
配送効率、宣伝性や資材融通もメリット、店舗も適正な混み方に
ウェイティング地獄にならない
しかし、フランチャイズはカニバリが社外の為、フランチャイズオーナーとしては許し難い

ドミナントは競合排除が目的
オフィスグリコのお菓子も同じ理屈 イオンは地域競合を総取り

グローバル化の本質
成長の機会ではなく対応するべき脅威 連合を組んで対抗しても、相手も連合を組んでくる

目指すはニッチでもいいので高シェアの分野 独占的ポジションは非常に有利

進研ゼミ
年齢とともに価格上昇
トヨタのいつかはクラウンも同じ理屈 年齢上がったら高価格のクラウン購入
上流を抑えれば売り上げ増が期待できる
小さいものから大きいものを売る
モノからサービスを売る
自社設備を使えるので、経営効率が良い
これは、最初に安いランクがあるから成立
いきなり高価格帯に攻め込むと苦戦するケースが多い、危険である

アンバンドリング
Qbハウス
水回りの水道やボイラー必要なく、投資コストの削減と出店の自由度が上がる
投資が節約出来るのでチャレンジャーには適切な戦略
トップ企業は真似しにくくなる
大企業が多いので、売り上げ減は恐怖
売り上げ下がるが客数上がる
いわゆるオプション装備
全部フルセットではなく、必要なものを付加して購入
値付けを複雑にして比較を難しくする技も

上記の逆パターンはバンドリング
いわゆるパッケージ販売
顧客のあまり欲してないものも買わせることができる

アベイラビリティ
可用性
安定して継続的に使用できる

デファクトスタンダード
事実上の標準化
昔のビデオのベータ版のこと
松下のVHS連合に敗れたように、アライアンス戦略が影響することがある

マブチモーターの標準化
楠木建の著書でも出てました

レーザーブレード
ジレットの替刃
最初に安くハードを購入させて、後で稼ぐビジネスモデル
エプソンのプリンター、インクで稼ぐ
スマホの機種代無料、割賦や通信料て稼ぐ
必ず第三の安いサービス、サードパーティか出現する(安いインクとか)

フリーミアム
最初無理で課金
モバゲー
ドロップボックス、一定量越すと有料
無料提供があるのでメーカーは不向き IT業界などのサービサーに向いてる
やると業界の価格破壊につながることも
価格だけの戦略なので模倣されやすい
スポットフリーもあり
自転車空気入れ無料
眼鏡店が洗浄無料
無料の紙芝居で、駄菓子売りも昔からのフリーミアム
書店の節度ある立ち読み
カルディコーヒー、飲み終わるまで店内見てもらえるメリット

相手の利益源を破壊する
Yahooショッピング無料で出店可能 楽天市場は有料 楽天は有料のままだと離脱の危険性、無料にするとメインの収益源を失うことに 
裏を返せば、すでに敵わない相手にかます一策
一矢報いる そもそも弱い方は収益になってないので、競合に打撃を与えられることだけがメリット
防衛策としては、相手と同じことをするサインを出す ただ、やりすぎるとlose loseに
日本の造船所、技術を新興国に無償提供、エンジンを買ってもらう、中国や韓国には価格で勝てないため

チャネル
ヤクルトなど
日々のお付き合いを先制的に構築し取り引き
強引な販売は落とし穴
JAも同じビジネスモデル、肥料などの提供のみならず金融も支援
チャネルのキモは人と人とのつながりで売れるということ、価格だけでは決まらない、ある意味市場の歪み

ダイレクトモデル
中間すっ飛ばしの利益モデル
外資自動車保険
LCC、航空券を直接顧客にネット販売
学研のおばちゃん、元々学校に直接売っていたが、批判を受けたことがきっかけで個人に直接
既存業者がもしチャネルをガッツリ利用していると、裏切れなくなる 言い換えれば新規参入が採用しやすい戦略
落とし穴は顧客が価格にうるさいこと(ダイレクトを選ぶ位なので)、顧客は個人なので手間がかかること

機能外販
ルフトハンザ航空、航空機整備業務を受託 ユーロ圏の厳しい制限の対象外となり、市場を新規開拓
すでにやってる業務を販売 今ある設備を使うので資本効率が良い 経験値もアップ
外販と言ってもグループ会社からの受注頼みのケースもあり、販売とは程遠いレベルも散見

マクドナルド化
プロセス定義してマニュアル化
プロを雇わなくて良いので低価格が可能 LCCも同じ理屈
均一化は顧客から見てリスクがなくなる 中国で「あ!マクドナルドだ!行ってみよう」みたいな
てか、製造業では当たり前
サービス業は標準化が進んでいないので、そのスキをついた戦略と言える
マクドナルド化はワタミなどチェーン店でも見られるが、あくまで低価格帯の市場のみ通用することに注意

ビジネスモデルは合体が可能
LCCはアンバンドリング、マクドナルド化、ダイレクトなど
ビジネモデルを考える時に、複数で考え何を加えるかという視点も必要

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